2005年07月12日

最強の量販店ポイントは?

量販店のポイントは他のポイントとちょっと異なります。通常はポイントというと1%、ポイントアップとかでもせいぜい5%までですが、量販店では25%ポイントとかもあります。

景表法(不当景品類及び不当表示防止法)というのがありまして、景品等の最高額は取引価額の10%までと法律で決められているのですが、法律があるのに10%以上のポイントが付けられている理由は、量販店のポイントは値引きと見なされているからです。

そうはいっても高額ポイントによる値引き合戦が激しくなって、一部の量販店が公正取引委員会の調査を受けた時がありましたが、騒ぎも今は収まったようです。

量販店の中にはポイントを戦略の中心においているヨドバシカメラ(日本のポイント制の創始者)、ビックカメラ、ジョーシン。ポイントでも値引きでも良いというノジマ。ポイントはせいぜい1%で、値引きが中心のコジマやマツヤデンキと各社各様です。

そんな中でヤマダ電機のポイント戦略はめまぐるしく動いている様に思えます。従来はポイントで差別化を図り、量販店のポイントとしてはじめて、ポイントカタログを発行し、ポイントを使ってカタログから購入できることを始めました。

ところが昨年の年末商戦ではポイントでも現金値引きでもOKということで、お客の選択に任せる戦略となりました。

今年5月に千趣会ベルメゾンと提携し、ヤマダ電機のポイントを使ってベルメゾンの商品券に換えたり、ベルメゾンのカタログから購入できる様にしました。

そして6月からはケータイdeポイントというケータイで管理するポイント制を導入し、ポイントカードやネットショッピングのポイントをケータイに移行できる様になりました。

また来店ポイントを積極的に展開しており、店頭に抽選端末を置いてポイントカードを差し込むか、ケータイにヤマダポイントのバーコードを呼び出して、端末にかざすと来店スロットマシンが動き、ポイントがあたるというアトラクションを開始しています。

筆者もビックカメラ、ヨドバシカメラ、ジョーシン、ヤマダ電機のポイントを持っており、それぞれがメリットがありますが、ネットやケータイにも対応して、割引率も高く、なおかつ他社のポイントにも交換できて総合的に便利という意味では今はヤマダ電機のポイントが一番かなと思っています。

ヨドバシカメラのネットポイントは店舗でしか使えませんし、ビックカメラのネットポイントはネットショップでしか使えません。ジョーシンは店舗とネットポイントの両方を一緒にでき、どちらでも使えて非常に便利ですが、ケータイにバーコードを表示してポイントカードを代替できるところまでは対応していません。

量販店の好みは、近くに便利な店があるかないかで決まってくるようなところがありますが、ポイントだけで言うとヤマダ電機のケータイdeポイントが将来の方向性を示しているのかも知れません。

筆者はさっそくポイントカードのポイントをヤマダの店頭でケータイに移行してみましたが、ヤマダ電機の店頭に行ってみると、読み取り端末にケータイをかざしている人はまだまだ少なく、ほとんどの人がポイントカードを使っています。

ケータイdeポイントが主流になるのはまだ時間が掛かると思われます。

しかしAUもお財布ケータイ対応を発表し、EDYとSUICAのインフラとしてはドコモ、AU、多分ボーダフォンも統一化することになると予想されますので、モバイルSUICAのサービスが始まる来年初め以降、急速にケータイでポイントを管理することがライフスタイルとしてが普及するかもしれません。

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